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こんな方が来ていますCase

肘が痛い

肘が痛い・野球部・手術後

高校時代から肘が痛い状態が続き大学に行ってから我慢が出来ず手術を受けてきた男性が来院をした。以前から親御さんに話は聞いていた。どのような状態であるかを心配していた。早速彼に問診表に記入をしてもらった。

その後、問診をしながら身体を診てみる。すると、肘だけではなく身体のバランスが崩れている状態であった。その為、「以前から腰痛がなかったか?」「肩の痛みは、なかったか?」「ホームは、崩れていなかったか?」を聞いた。すると、ほぼ当て嵌まっていた。

球技やスポーツなどで診られる。「野球肘」「テニス肘」などは、肘だけの問題ではない。この間、某野球選手が肘の手術を受けるとの記事があったが、その際にコメントに載っていた言葉がある。それは、「肘が悪くなったから肩も悪くなる。」と言うコメントであった。多分これが一般の考え方であると思われる。しかし、本当にそうなのであろうかと私は思う。私が考えるのは、「何故肘が痛み出したのか。その本当の原因は何なのか」と言う事である。まず、球技選手のホームを見ると崩れていることが多い。では、なぜ崩れているのかを考える。(この場合の崩れているというのは、腕がきちんと振れていなく手投げの状態になっていることを指す)すると、必ずと言って良いほど腰が回っていない。つまり、腰がきちんと回る事が出来ないために所謂手投げになってしまうと考えられる。よって、腰の回転を元に戻しながら治療をすることが肝心なのである。

この男性にもこれをきちんと説明をした。本人曰く、「高校時代から腰も痛いことがあった。」と言う事であった。それから治療を開始する。すると、身体の可動域(動く範囲)元々の状態からすると遥かに狭いことが診られた。これも本人に伝える。併せて、ここまでの可動域が本来の姿であることを示した。

この身体の可動範囲とは、本来皆さんがここに持っている身体の動く範囲のことである。よく耳にするのが「自分の身体は、硬いんだ。」「子供の身体が、生まれつき硬いんだ。」などと言った言葉である。これは、先入観であって本当のことではない。実際にそう思う事でどれくらいの可能性を無駄にしているとであろうか。今まで診てきた患者さんの多くもそうであった。また、テレビやネット等でもきちんとした説明のないままに偏った情報によりケガに対する認識も出来あがってしまうことがある。それらを踏まえて身体の構造を理解をして治療を行う。そうすると、今まで経験では経験のした事のない身体の動きを実感する事が出来る。その事で今までにない身体の動きを実感する事が出来るし、プレヤーにとは、今までにない動きが出来る様になる。

この男性の場合は、残念ながら手術が終わってしまった後であった。しかし、肘の状態を診るとこれからの治療次第では、酔う状態に出来るのではと思う事が出来た。これもきちんと説明をした。出来れば、手術前に1度診てみたいと思う症例であった。